キッチンのステンレス製シンクの腐食を補修してみました。
ドリームハウス株式会社の伊藤です。先日文京区のアパートオーナーさんから部屋の募集を依頼された時の話です。
募集するために部屋の設備と室内を確認したらキッチンシンク下のトラップから水が漏れている箇所を発見。
最初はパッキンの劣化が原因で水漏れしているかと思いました。実際トラップを外してみるも特に異常は見られませんでした。
次は水を流しながらシンク下を覗くと写真の通り、シンクとトラップの継ぎ目が腐食してそこから水漏れしていることを発見しました。
さすがにこのままの状態では貸すことができないので、大家さんに水漏れの報告をして修理することにしました。
腐食したキッチンシンクを交換せず補修剤を使って修理しました。
水漏れ箇所を診てもらった水道業者さんからは、キッチンセットの交換を勧められました。キッチンを新しく交換した方が確実と言われましたが、大家さんも工賃込みで数万円もする臨時出費を出すことが出来ず交換か修理か判断に迷いました。
新品交換ではなく修理で対応できないものか、水道設備業者に問い合わせると殆どの会社は交換を勧めてくるばかり…(交換を勧めるのは修理して水漏れが起きたら責任を負わなければならないため、交換を勧めていると言われました。それに業者としては補修より新品交換したほうが儲かりますから。)
水道業者さんは交換と簡単に言いますが、キッチンセットだけで2~3万、それに職人さんの工賃(手間賃ですね)など含めると4,5万掛かる出費は大家さんにとってかなりの負担になってしまいます。
この部屋のキッチンは2年前に新品に交換したばかりだったので…補修で対応できないものか「タウン・ドイト後楽園店」や「東急ハンズ池袋店」に聞いてみたら、小さい腐食なら補修剤(補修キット)で素人でも直すとが出来ると教えてもらえました。
補修できるということだったので改めて大家さんに修理をする許可を得て直すことにしました。
キッチンシンクの水漏れ補修の手順
購入した補修剤は「エポキシパテ」と「紙ヤスリ320番」だけです。
材料費は1,000円もしませんでした。
補修剤を使って直して見ると誰でも簡単に直すことが出来ると思いました。実際の作業を順を追って説明いたします。
1.最初に320番の紙ヤスリで腐食した箇所を綺麗に取り除きます。
2.腐食した箇所を取り除いた後は、マイペットを使って、パテを貼り付ける箇所の汚れ、油分など充分落とします。(マイペットを使った後も雑巾等で乾拭きして綺麗にします。)
3.エポキシパテを適量切り取り手順に沿った形で充分練った後、施工する箇所にパテを貼り付けます。パテを盛る時に大事なのは隙間なくしっかり盛ることが大事です。隙間が空いてしまうとそこから水漏れします。パテをきれいに盛るのには経験が必要ですが見た目を気にしなければ簡単に施工できます。
4.エポキシパテを貼り付けた後はパテが硬化するまで24時間放置してください。充分固まったら水を流していただいて結構です。
エポキシパテにも金属用など用途毎に種類がありますので必ずお店に確認してご購入してください。
下の写真は作業手順を収めたものです。
ステンレス製キッチンと言っても過信(油断)は禁物です。
大家さんに補修の確認をした際にキッチンの交換時期をお聞きすると2年前に交換したばかりと仰っていました。
今回はキッチンを交換することなく補修のみで直すことが出来ましたが、ステンレス製シンクでも使い方によって錆びしまう場合もあります。
「国民生活センター2012年3月6日発表情報」でもステンレス製システムキッチンの腐食について注意喚起が行われています。
下記リンクから発表情報見れます。
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20120301_1.html
特に賃貸マンション・アパートを所有している大家さんは、設備が壊れてしまったりしたら「修理・交換」にお金が掛かります。
所有している賃貸物件の契約をする場合は、キッチンの使い方も含め入居者様に充分注意を促し住宅設備を大切に扱っていただけるようにしてください。
もちろん入居者様も同じで賃貸物件の室内設備を雑に扱ってしまった結果、退去する時にハウスクリーニング費用以外に交換費用など請求を受けることがあるので賃貸住宅に入居する場合は充分ご注意してください。
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